雛人形

Q1 ひなまつりとは
Q2 なぜ、雛人形を飾るのでしょうか
Q3 ひな人形は誰が買うのでしょうか
Q4 次女、三女が生まれたらどうしたらよいでしょうか
Q5 おひなさま各々の説明をして下さい?



Q1 ひなまつりとは
赤ちゃんが生まれて、初めて迎える節句を、初節句といいます。
女の子のお節句は、三月三日のひな祭りがこの日にあたり、正式には
上巳(じょうし)の節句といいます。それは、古来中国から伝わった
三月の初めの巳(み)の日という意味からです。
雛人形を飾り女の子がやさしく、美しく、健やかに成長されますように
祈り家族の絆を深める大切な日本だけの伝統行事です。

Q2 なぜ、雛人形を飾るのでしょうか
平安時代のお人形(ひいな)遊びと、紙やわらで作った簡素な人形
(ひとがた)に自分の厄や災いを移して海や川へ流した’流しびな’の
行事が結びついたのが現在のひなまつりです。
ですから、ひな人形を飾る事は、生まれた子供が、健康で、優しい
女性に育つようにとの、家族の願いが込められています。つまり、
ひな人形が身代わりになってくれて、その子供に災いがふりかかり
ませんように、結婚など人生の幸福が得られますように、という
家族の暖かい思いが込められているのです。

Q3 ひな人形は誰が買うのでしょうか
古くは嫁入り道具のヒナ型として婚家へ贈ったという歴史もあります
から、お嫁さんの実家から贈られることが多いようです。
しかし、現在では、可愛い子供のためという意味から、両家で折半
で買う事もあります。仲人、親戚、友人は、ケースに入ったわらべ
人形や御所人形、市松人形を贈るのが一般的です。

Q4 次女、三女が生まれたらどうしたらよいでしょうか
ひな人形はその子供の成長と幸福を祈るお祝いの人形で、
赤ちゃんの身代わりとなって厄を受けているのですから、基本的には
一人一人のお守りなのです。神社のお守りを割って二人で分ける事
はしないのと同じように、母親のひな人形を譲り受けたり姉妹兼用に
するのは本当は、おかしな事なのです。次女、三女にも、それぞれの
ひな人形でお祝いする事が望ましいのです。

Q5 おひなさま各々の説明をして下さい?

親 王
お殿様、お姫様が親王台の上に座っています。
三方を真中に置き後ろに屏風、両脇にぼんぼりを飾ります。
お嬢様の健やかな成長を見守っています。

三人官女
儀式の時、杯を使ってお酒を回し飲みする式三献の給仕役です。
中央に座っている方が女官長で三方(島台)を持っています。

五人囃子
宴を盛り上げる能の囃し方、向かって右から謡、横笛、小鼓、
大鼓、太鼓と左に行くほど音の大きな楽器になります。

随臣
親王様を護衛する武官で左手に弓、右手に矢を持ち征矢を
背負っています。向かって右が左大臣で学問を司り、左が右大臣
で武術を受け持っています。

三人仕丁
宮中の雑役を勤める人たちです。三人上戸といって、泣き顔、
笑い顔、怒り顔をしていて、人間の喜怒哀楽を表しています。